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2012.10.10更新

こんにちは歯科医師の丹治です。

先日、京都大学の山中教授がノーベル医学・生理学賞の受賞が決まったニュースはとても明るいニュースでしたね!

2006年8月25日の米学術雑誌セルに京都大学再生医科学研究所教授である山中さんと高橋和利特任助手(現、助教)によるiPS細胞に関する論文が発表され、それからわずか6年での受賞となりました。 これは臨床応用されてから受賞する流れが通例なので、とても異例のスピードであり、その分今後の将来の期待が大きいものなのではないでしょうか?

山中教授が造った iPS細胞は、 あらゆる種類の細胞に変化できる性質があるとのことですが、最近、マウスの実験で精子や卵子へ変化させた例が報告され、この手法 が悪用されれば、落ちている髪の毛から精子などを作製し、それを受精させ、髪の毛の持ち主が知 らないうちに子どもが誕生するような事態が起こりかねないかもしれない危険性もあるみたいです。

人類に大きく貢献できるために発明されたもの、受賞資格があるノーベル賞ですが、それを扱う人間が正しい使い方をしなければ危険なものになってしまうということなんでしょうかね。この技術は歯科にも応用されていて、近い将来、歯の神経や歯そのものを作り出せるようなことにもなっていくみたいです。 技術は発達しても人間の倫理観・思想観念が未熟ではいけないことを考えさせられました。僕も日々の仕事にも考えさせられる出来事でした。

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